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VigienceとIBM社が提携:SalesforceとSAPのリアルタイム連携におけるグローバルパートナーシップ

VigienceとIBM社は、営業やサービスのプロセスを自動化し、AIで強化していくことを目指す、世界の製造業を支援するためパートナーシップを結びました。このパートナーシップでは、SalesforceとMuleSoftのISVパートナーであるVigienceが、Salesforce向けのリアルタイムSAP連携ソリューションOvercastを提供し、IBM社は豊富なコンサルティング経験を活かして、グローバル規模で導入を支援します。

大企業はフロントオフィスをSalesforceで再構築しながら、基幹業務はSAPに残しています。ところが、プロジェクトはグローバルテンプレートやSAP S/4HANAの導入またはアップグレード計画、さらに各国固有の多様なニーズとの間で行き詰まることが少なくありません。

企業はSalesforceを営業・サービスの接点とし、SAPをデータやビジネスロジックの記録システムとして維持したいと考えています。課題は、各拠点やハイブリッド環境において両者をリアルタイムで連携させることです。保守性の低いカスタムコードを積み上げることなく、段階的な移行の間にECCとS/4HANAを同時にサポートしながらリアルタイム連携を実現する、まさにそれをお届けするのが、VigienceとIBM社のパートナーシップです。

IBM社はグローバルのコンサルティング体制と、SalesforceおよびSAPの導入において豊富な実績を持っています。Vigienceは、リアルタイムSAP連携レイヤーとすぐに使えるSalesforceアプリ群から成る「Overcast」を提供します。両社が協力することで、重要な業務システムをつなぎ、連携の複雑さを軽減し、企業データを現場で有効に活用できるようにします。

グローバル企業にとっての主なメリット

  • グローバル規模:IBM社のデリバリーチームによる支援のもと、世界規模での導入に統一されたパターンを提供
  • 短期間での成果:事前構築されたSAP対応コンポーネントで、プロジェクト期間を短縮、リスクを低減
  • 実用的なデータ:必要なときにSalesforce上でSAPのライブ情報を利用可能。SAPを信頼できるデータの基盤として活用
  • ミドルウェアとの共存:MuleSoftやSAP Integration Suiteともスムーズに連携
  • AI対応:同期されたプロセスと統制されたデータにより、エージェント型AIの安全な基盤を構築

ハイブリッドSAP環境における複雑性の解決

このアプローチは、Salesforceの見積、ケース、作業指示の中でSAPデータを表示・更新したいと考えるグローバル企業に最適です。価値を迅速に提供することが求められる場面、ECCがまだ稼働している一方でS/4HANAへの移行が控えている状況、そして各拠点ごとにカスタマイズされたSAPを複数抱えながらグローバルプラットフォームを整備することを目指す場合に、即座に効果を発揮します。同じ基盤であることはデータ品質とガバナンスを改善し、将来のAIアシスタントに不可欠な要素となります。

事例

  • 複雑な見積をSalesforceで100%実現(SAP連携)
    SAPに投資した数百万ドルを活かし、既存のSAPプライシングエンジン、バリアント選定(VC)、ATPチェック(利用可能在庫)にSalesforceから直接アクセス、データの複製や二重入力作業なしで、見積作成から承認までのプロセス全体を管理できます。
  • フルサイクルの受注管理
    Salesforce内で受注から納品までのライフサイクルを完全に自動化します。AIを活用してPDFで発行された顧客の発注書をドラッグ&ドロップするだけで、即座にSAP受注伝票が登録できます。さらに使いやすい大量データ編集機能で生産性の向上と、SAPのビジネスルールをリアルタイムで活用することによってゼロエラーを目指します。
  • 高度なセルフサービスポータル
    Salesforce Experience CloudやB2B Commerceを通じて、SAPのデータとロジックの活用を顧客やパートナーまで拡大し、注文の追跡、請求書の参照、複雑な注文の24時間365日対応をバックオフィスの介入なしで可能にします。
  • 最適化されたフィールドサービス
    エージェントやフィールド技術者に、SAPの保証データ、部品在庫、サービス履歴へのリアルタイムアクセスを提供し、ケースの問題を解決を迅速化します。現場で使った部品や作業時間を直接記録し、即座にSAPと同期することによって、正確なコスト管理が可能となり、部品やサービスの請求プロセスを自動化してキャッシュフローを加速します。

私たちの顧客は、Salesforce を活用し、マーケティング、営業、サービス、フィールドサービス、そしてコマースに至るまで、顧客エンゲージメント全体を管理できることを期待しています。しかし、ビジネスプロセスはフロントオフィスだけにとどまりません。SAP のようなバックオフィスのプラットフォームと連携されることで、適切な従業員が適切なタイミングで、頻繁にリアルタイムで正しいデータを活用できるようになり、最高の顧客体験を提供できるようになります。SAP を利用する顧客にとっても、業務を円滑に進めるためには同様の連携が欠かせません。だからこそ、Vigience とのパートナーシップと Overcast の導入が非常に重要なのです。両プラットフォームの導入期間を短縮し、技術的リスクやプロジェクトコストを軽減し、プロジェクト全体と顧客の成功を大きく高めることができます。

Albert Vanderley
Albert Vanderley
Global Offering Lead, IBM

End-to-Endのコラボレーションモデル

合同ディスカバリーとアーキテクチャ設計
VigienceとIBM社が協力してSAPのライブ業務ロジックに沿ったSalesforceジャーニーの設計を行い、システム・オブ・レコードの役割を明確にした上で、適切なOvercastコンポーネントを選定します。アーキテクチャ、連携戦略、セキュリティ、そして運用モデルまで、すべてを一つのチームとして設計していきます。

実績あるコンポーネントで連携を構築
Overcastは、SAP側にアドオンを追加することなく、SAPをリアルタイムで呼び出すSalesforceのUIやサービスを提供します。その範囲は、リアルタイムの価格照会、在庫確認、バリアント選定、注文登録、契約や請求の可視化、資格管理など多岐にわたります。SAPの業務ロジックをライブで動作させるため、AIやAgentforceのシナリオでも確実に機能します。IBM社はこれらのコンポーネントをクライアントのリリース計画、テスト、変更管理に合わせて調整します。

運用と拡張
まずは定義したスコープから運用をスタートし、ビジネスの進化に合わせてオブジェクトやフローを追加していきます。核となるパターンは変わらないため、後から新しい国や地域に展開する際もスピーディーに対応できます。

リアルタイム接続とアーキテクチャ

Vigience Overcast とは

Overcast によって、Salesforce から SAP をリアルタイムで呼び出せるようになり、必要に応じて SAP にデータを書き込むこともできます。信頼できるデータをSAPに残しつつ、すべてのルールや権限は適用されたまま、ユーザーは Salesforce の画面だけで SAP のデータを安全に参照・更新することができます。

具体的には次のようなことが可能になります。

  • 価格、ATP、受注、契約、請求、サービスエンタイトルメント、インストールベース、バリアント選定ロジックに対して、SAP トランザクションを確実にコミットし、エラーをコンテキスト付きで返すリアルタイムの読み込み・書き込みが可能
  • Salesforce 側に SAP ロジックを複製する必要がなく、導入期間を短縮、リスクを低減
  • MuleSoft や SAP Integration Suite と完全に連携し、イベント、API、エンタープライズオーケストレーションをサポート


Overcastソリューションコンセプト

Vigience Overcast new logo 2024

Overcast があれば、ユーザーはSalesforce の画面から離れずに、バックエンドのリアルタイムデータを自在に扱えるようになります。

  • 150以上のすぐに使えるSAP連携機能を提供
  • Microsoft や Oracle との連携パッケージも用意
  • マウス操作だけで設定できるシンプルな構成
  • リアルタイムで動作する Overcast コンポーネントは、UI や連携処理を含み、バックエンドデータの読み込み・書き込みができるビューを提供
  • バックエンドシステムと Salesforce の間で、本当に必要なデータだけを同期

Overcast は Salesforce 連携のベストプラクティスに沿って設計されています。ユーザーが SAP のロジックを必要とする場面ではリアルタイム連携を使い、さらに、分析・AI・オフライン用途に有用なデータのみを選択的に同期します。

各コンポーネントがどのように連携して動作するのか、Overcast ソリューションアーキテクチャで確認できます。

アーキテクチャ概要

  • SAP が扱うプロセスやデータは、そのままSAPに残してこれを利用します。 Overcast は SAP をリアルタイムで呼び出し、その結果を Salesforce 上に表示します。ユーザがそのフロー内でデータを更新すると、トランザクションは SAP 側で確実にコミットされ、監査にも対応できます。
  • 現在は ECC、S/4HANAへのアップグレードを計画。 Overcast は S/4HANA に完全対応しています。現在 ECC を利用している場合も、S/4HANA 移行時に、ECCと構築した連携パターンをそのまま移行することができます。
  • 既存のインテグレーション環境と共存。 Overcast は Salesforce 上で動作し、SAP Integration Suite や MuleSoft を補完します。余分なミドルウェア層を追加するのではなく、SAP対応のユーザー向けインタラクションを直接処理します。

詳細はこちら

Overcast がSAP と Salesforce をリアルタイムでどのようにつなぎ、さらにその基盤の上で AI や Agentforce がどのように活用されるのかをご覧いただけます。

デモ動画では、Salesforce 内で動作する SAP のリアルタイム価格計算、ATP、バリアント選定、受注登録、サービスプロセスなどを実際に確認できます。

SALESFORCEネイティブ連携アプリナンバー1

  • OvercastはSalesforceネイティブのクラウド連携サービスで、SalesforceをSAP 、Oracle、Microsoft、その他のオンプレミス・アプリケーションに迅速かつ簡単に連携できます。
  • 追加のオンプレミスソフトやミドルウェアのインストールは不要です。
  • 何千ものSAP ビジネスオブジェクトとの連携をポイント・アンド・クリックで実現。