Vigience Overcastにより、Swissbit社がどのようにして複数データソースからのデータを一元的なパネルに統合し、効率的でジャストインタイムな生産計画を実現したかご紹介します。
業種
産業顧客向けB2B事業
ユースケース
Salesforce、SAP、その他管理システム間におけるトランザクションデータのリアルタイム連携
お客様の紹介
Swissbit AG社は、高度なアプリケーション向けのメモリ製品、セキュリティ、組込みIoTソリューションを提供する、ヨーロッパのリーディングカンパニーです。メモリおよび組込みIoT技術における同社独自の専門性と、「アドバンスト・パッケージング」のノウハウを組み合わせて事業を展開しています。
2001年に設立され、スイス、ドイツ、米国、日本、台湾に子会社を有しています。
www.swissbit.com
システムランドスケープ

Swissbitの課題
SAPを利用していたものの、Swissbit社は取引先との関係性や収益の全体像を360度把握するには至っていませんでした。また、アカウント担当者は、注文確認や注文履歴、注文・出荷状況、製品の有効在庫(ATP)情報を顧客に迅速に提供することができませんでした。このため経営陣は、競争の激しいこの業界で投資判断の基礎となる、正確で迅速なグローバル予測、注文履歴、受注残といった情報を得られずにいました。
組織面では、生産と販売の間で情報が一元的に連携されておらず、計画は分散していました。 加えて、計画プロセスは個々の担当者がスプレッドシートで実施されていました。
「Overcastの最大の利点は、複数のシステム間でリアルタイムに処理を実行できる点です。これは、他のソリューションでは実現不可能でした。」
Ueli Stricker, Swissbit社 サプライチェーン担当ディレクター
Ueli Stricker様インタビュー
Vigience Overcastが提供したソリューション
Vigience Overcastにより、Swissbit社は使用している複数のデータソース(Salesforce, SAP, Gains)のデータを一元的なパネルに統合することが可能になりました。SalesforceとSAPを接続することで、リアルタイムの受注、製品納品、出荷状況といった全ての関連情報について、単一の統合ビューを実現しました。この新たに構築された本格的な受注管理機能により、営業担当者はSAPへの受注登録と状況確認をリアルタイムで行えます。新しい環境では、異なるシステム上の関連情報すべてが会社全体で容易にアクセス可能となり、一つのプラットフォーム/UIに集約されています。
Vigienceのソリューションにより、Swissbit社は生産サイクルを効率的に計画し、ジャストインタイム生産を実現しています。
導入効果
- Overcastは、Swissbit社の柔軟性、データ分析能力、そして計画とリードタイム(受注から納品まで)の向上に、以下の点で貢献しました。
- 取引先との関係全体を把握する360度ビュー
- 営業担当者はSalesforceのインターフェース内から、SAPの受注、履歴、ATP、出荷状況など、必要な全てのSAPデータにアクセスし、更新が可能
- 生産と販売の間の円滑な情報連携
- 計画ミスの大幅な削減と、利用可能な生産能力のより効率的な活用
Swissbit社へのビジネスインパクト
- 営業チームが交換・取得できる情報が格段に増加
- セールスサポート部門の業務を50%削減
- 柔軟性とリードタイム(受注から納品まで)が向上し、事業成長を後押し。 2009年以降の二桁成長は、Overcastの有効性にも支えられている
- リスクの低減と原材料在庫の削減に成功








